2008年2月20日 (水)

『生きていることを楽しんで』

『ターシャ・テューダーの言葉 特別編 生きていることを楽しんで』(ターシャ・テューダー メディア・ファクトリー)を読みました。

ターシャ書き下ろしの珠玉の言葉とともに、手作りの人形やぬいぐるみ、丹精されたお庭がリチャード・W・ブラウン氏の写真で紹介されています。

  最初から恵まれすぎているより、足りないくらいのほうが、

  人生からより多くの喜びを引き出せる、ということもあります。

  成功する可能性はだれにでもあるの。

  ただ、必要な努力をするかしないかではないかしら。

     *     *     *     *     *   

  楽しい子ども時代を過ごしたと思ったら、

  親はわかっているだろうと思わず、その感謝の気持ちを、

  何らかの形で、親に伝えてあげてほしいですね。

     *     *     *     *     *

  母は、画家としての腕を磨くために、

  わたしをたびたび、親戚や友人に預けなければなりませんでした。

  でも、わたしは両親を崇拝していたので、

  それを不満に思ったことは一度もありませんでした。

  母もたいへんだったのです。

     *     *     *     *     *

  わたしは、いらいらしたり欲求不満だったりしても、

  それを外に出してはいけない、

  無関係な人に八つ当たりしてはいけない、

  としつけられました。

     *     *     *     *     *

  わたしはいつも生活全体を見るようにしていたので、

  小さいことにこだわってぐずぐずすることはなかったわ。

  絵を描くのに飽きたり疲れたりしたら、

  庭の様子を見に外へ出たり、子どもと特別なことをして気分転換をし、

  また仕事に戻るようにしていました。

心に残る言葉がたくさんあります。

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2008年2月18日 (月)

男っぽい?

今日、久しぶりに会って話をした友人(と言っても、80歳を越えた人生の大先輩ですが、関係的には友人です~。)から、なにげなく言われたひとことがありました。

「Mutukoさんは、男っぽいところがあるから。」

ふだん、男っぽいと言われることはあまりないのですが、自分では、性格やものの考え方がかなり男っぽいという自覚がありました。

さすがは人生の大先輩です~。

以前に『話を聞かない男、地図を読めない女』という本がベストセラーになりましたが、その中に、男脳か女脳かを判定するテストがあったことを思い出しました。

やってみたところ、私の脳は、女脳の領域の中でも限りなく中性に近い結果が出たので、予想どおり。

古いタイプの男だな~とふだんから思っていた九州男児の夫は、やはり典型的な男脳でした(笑)。

占いもいいですが、このテストはよくできているので、興味のある方はぜひやってみてください。流行遅れの本での紹介ですみません。

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2008年2月17日 (日)

最近読んだ本から

ドールハウスの制作に入ると、本を読むことがむずかしくなります。小説が特に読めません。

単に読む時間がなくなるだけでなく、自分の作品世界を作り上げることに夢中になると、他の物語世界を楽しむ余裕がなくなるのかも、とふと思いました。

そういうときには、ちょっとした心得を説いた本や実用書なんかを読みます。

最近読んだのは、この2冊です。

『女性の品格』 坂東真理子(PHP新書)

昨年のベストセラーでした。

「最近の女性は品格がなくなってきたから、昔の女性に学ぼう。」的な本かと思って敬遠していたのですが、そうではありませんでした。

女性の社会進出が当たり前になった現代において、女性が男性化するのではなく、「よき女性らしさを、職場や家庭に持ち込んでほしい。」という、古さと新しさの両方を兼ね備えた内容で、勉強になりました。

特に共感した部分は、どんな立場の相手に対しても、礼をつくしてていねいに接するといったことでしょうか。

『原稿用紙10枚を書く力』 斎藤 孝(大和文庫)

TVでもおなじみ、『声に出して読みたい日本語』の著者でもある斎藤先生の本。

「どうすれば長い文章をまとまった形で書けるようになるか。」という、文章トレーニングの方法が書かれています。

トレーニングの具体的な方法については、読んだ私だけの秘密として(笑)、わかりやすい言葉を使って、短い文で言いきる著者自身の文体に、非常に生命力を感じました。さすが文章のプロ、大いに学びたいと思いました。

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2007年12月13日 (木)

『間宮兄弟』

最近ずーっと本を読んでいませんでした。

本当は、「いつも本を手放せない」とか「読みかけの本がないと寂しい」みたいな生活がしたいのですが。

私の場合、今の趣味を全部やめれば、そっちに切り替えられるかな・・・・。

というわけで、友達から借りた本を久しぶりに読みました。

今までの江國香織さんとは少しちがうテイストで面白かったです。でも、やはり彼女らしい透明感や、どことなく悲しい感じが残っていて、いい小説でした。

江國さんはどうしてこんなに普通の男の人の気持ちがわかるんだろう・・・・。

兄弟のなんでもない日常が描かれた文章に、なんともいえない心地よさがあります。こんな兄弟が本当にいそうな気がしてしまいます。

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2007年10月18日 (木)

「叙情の復権」

今日付けの読売新聞(朝刊)に、うれしい記事を発見しました。

「叙情の復権」88歳の決意

  季刊誌創刊 やなせたかしさん責任編集

漫画「アンパンマン」の作者、やなせたかしさんが責任編集を務める季刊誌『詩とファンタジー』(かまくら春秋社)が、19日創刊される。やなせさんが携わってきたメルヘン詩をひろめる活動に、清水哲男、三木卓の両氏をはじめ第一線の詩人が刊行委員として協力。殺伐とした現代に「叙情の復権」を目指すユニークな試みとなりそうだ。

私の中で、やなせたかしさんは「アンパンマン」の作者というより、詩人であり、『詩とメルヘン』の編集者というイメージのほうがずっと強いのです。

『詩とメルヘン』は、1973年から30年にわたってサンリオから出版されていた雑誌です。投稿詩にひとつひとつイラストが添えられて、絵本のような、ファンタジックで心温まる感じが大好きでした。高校生の頃、兄からこんな雑誌があることを教えてもらい、その後何年も購読しました。大学で児童文学を専攻するきっかけになった本のひとつでもありました。

休刊になった後も復刻を願う声が多くあり、今回の運びとなったようです。

記事の中からもう少し紹介します。

重視したいのは、「叙情詩を中心に、イラストもグロテスクな絵をのせない」ということ。「詩とメルヘン」の創刊も、戦後の現代詩は難解で、自分が子供時代に愛唱した島崎藤村や西條八十のような気軽に口ずさめる詩が少ないとの思いからだった。やさしい絵にこだわるのも最近の漫画の暴力的な描写が子供たちの精神をむしばんでいるのではとの危惧を持つからだ。

「甘いとバカにされるかもしれないが、きれいな水の一滴を濁った水の中にそそぐのは必要だと思う」

同誌はA4判、100ページ。創刊号特別価格800円(税抜き)

お問い合わせは、かまくら春秋社 Tel.0467-25-2864  へ

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2007年8月19日 (日)

遺伝か環境か

特集~「親子は似る」のウソホント~にひかれて、久しぶりに育児雑誌を買ってしまいました。最近は小学生の親対象の育児雑誌が増えましたね~。うちはもうちょっと遅いかも、と思いつつ読んでみました。

巻頭から50ページぐらい割いて、子どもの性格や体格、学力などが、どのぐらい遺伝と環境とに左右されるかが書かれています。

たとえば・・・・

身長は骨の成長に性ホルモンが作用するため、同性の親との相関が深く、体重は食べ物や生活習慣に左右されやすいので、母親との相関が深い、とか。

運動は、「運動の覚えやすさ」が遺伝するので、少しの練習でできるようになる子と、たくさんの練習が必要になる子とがいる。しかし、運動を覚える力は、反復練習で進化する、とか。

子どもの成績を左右するのは、親の経済力×生活の質

「生活の質」というのは大事でしょうね~。

特にこれからの時代、塾に通わせて勉強さえさせとけばいいわけではないと。

家庭の文化的環境が、社会で必要とされる力を育てるのだそうです。

これからの時代に必要な3つの”C”

CREATIVTY・・・・新しいものを生み出す創造力

COMMUNICATION・・・・相手が何を求めているかを察知する能力

COOL・・・・美的センス、感性

(このCOOLが問題だ~、と、うちの息子たちは言ってますが。笑)

親子で美術館や博物館に行ったり、コンサートを楽しんだり。そういうことを日頃するのがいいそうです。

わが家の場合、カルチャー好きの私はいろいろと出かけているのですが、子どもと一緒に、というのがなかなか実現しません。

何も言わずについてきてくれた幼児や小学校低学年の頃は、よく連れて行ってましたが、高学年以上になると「お母さん、行ってくれば」ってなっちゃうんですよね~。

今は次男と映画に行くぐらいかな。

なので、せめて、自分が観たり聴いたりしてきたことを、できるだけ家族に話すようにしています。「ふ~ん」って受け流されますが、頭の片隅にでも置いておいてくれれば・・・・。

それから、やる気のもとである「ドーパミン」が出るのが大事だそうです。

自分に得があるから勉強するのではなく、知らないことがわかるようになる、その楽しさで意欲が出るといいですよね~。

それには、親があまり「計算高く」ならないほうがいいそうです(笑)。

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2007年7月13日 (金)

『13歳のハローワーク』

今日は次男の14回目のお誕生日です。

中学生になってからは、バースデープレゼントはお小遣いがいいみたいですが、今回はそれとは別に本をあげました。

村上 龍がこの本を出したときから、自分の子どもが13歳に近い年齢になったらぜひ読ませたいと思っていましたが、長男は私がぼけーっとしているうちに、さっさと進路を決めてしまったので、次男のために買いました。でも、それでも1年遅れ(笑)。

帯にはこう書いてあります。

<いい学校を出て、いい会社に入れば安心>という時代は終わりました。

好きで好きでしょうがないことを職業として考えてみませんか?

作れば売れるという高度経済成長の時代は終わり、会社の終身雇用制も崩れつつあるのに、日本人の意識はそのときのまま。成功体験だけに、よけいに頭を切り替えにくい、と村上氏は書いています。

そこで、子どもから大人へ、将来のことを考える重要な時期である13歳をターゲットに、「好き」をキーワードに514種の職業をわかりやすく紹介してあります。

全部を読むのはたいへんなので、目次に書いてある職種にざっと目を通し、興味のある職業だけを拾い読み。

楽しみなのは合間にはさんである村上氏のエッセイです。

たとえば、この本の挿絵を描いている、はまのゆかさん(20歳そこそこの無名時代に村上氏に見出されたイラストレーターだそうです)ついて。

あるとき、同席していた編集者が、はまのさんは村上さんに発見されて幸運だったね、と言ったことがある。それは違う、と私は反論した。わたしに絵はがきを手渡して、それをわたしがちゃんと見ても、これはダメだと思ったら仕事を依頼したりはしない。運ではないのだ。今回もはまのさんはタイトなスケジュールのなか、絵筆を持ちすぎて指を腫らしながら、たくさんの絵を描いた。1年は8760時間だが、はまのさんはたぶん6000時間ぐらい絵を描いたりスケッチを描いたりしているのではないだろうか。(「1年に6000時間」より)

それから、「何も好きなことがないとがっかりした子のための特別編」が用意されているのもありがたい(笑)。

そのなかの、ふつう「いけないこと」とされている「エッチなことが好き」な場合・・・・

エッチなことが単に好きというだけでなく、非常にものすごくエッチなことが好きな子は、家でのコミュニケーションがうまくいかなくて、心が傷ついているという場合が多い。(中略)ある意味で、人間関係やコミュニケーションといったことに敏感な子が多い。まず、この本の「心のことを考えるのが好き」という項目を読んでみてほしい。

エッチなことが好きだからと、風俗で働く、つまりからだを売るという選択肢も確かにある。この社会には、多くの風俗の仕事がある。だが、風俗の仕事はリスクが大きい。実際に危険なこともあるし、病気の危険もあるし、年を取るとできなくなるという欠点もある。だが、もっとも大きいリスクは、充実感や達成感を持つことがむずかしいということだ。自分もなかなかなやるなと思ったり、自分も捨てたものではないと思える、それが仕事の重要なところなのだが、からだを売るというビジネスでそういった充実感、自信、誇り、達成感を持つことは非常にむずかしい。

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2006年12月12日 (火)

のだめ豪華CD

『のだめカンタービレ』のドラマを観ていると、いいクラシック曲が次々流れてきて嬉しい~。

ベートーベンのスプリングソナタとか、モーツァルトのオーボエ協奏曲とか、毎回1曲がストーリーとともにクローズアップされています。

昨日はのだめがチャレンジしているピアノコンクールの曲が主でしたが、いい曲~!と思ったのが、シューベルトのピアノソナタ第16番でした。シューベルトは即興曲を2、3曲弾いたことがあるだけなので、このソナタのさわりだけでも弾いてみたいなぁ~。むずかしいかな?

ところで、『のだめ・・・』に出てくるクラシック曲をまとめて収録した8枚組の豪華CDが発売されます。『のだめカンタービレ ベスト100』

完全生産限定版(7,800円)は明日、通常版(4,800円)は来年の元旦の予定です。

このCDのいい点は、ドラマでは一部の楽章しか使われていなくても、CDには全楽章収録されているところ。例えば、ベートーベンのピアノソナタ『悲壮』、ドラマでは第2楽章の冒頭が出ただけですが、CDには第1~第3楽章まできちんと収録されています。

演奏者が詳しくわからないのが残念ですが、「国内外の著名アーティスト」ということで。ドラマでの演奏が見事なので、CDも期待を裏切らないのではないでしょうか。CD8枚で4,800円はとってもお得かも~。

詳しい情報はこちらで

http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=13515

(このブログはアフィリエイトではありません。)

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2006年12月 4日 (月)

『ピアノの森』

少し前から気になっていて、読んでみたい漫画があります。

『ピアノの森』(一色まこと)という、モーニングに掲載されている漫画。小さな男の子がピアノのコンクールに挑戦したりするお話らしくて、何かの本に「音の聞こえそうな漫画」として、『のだめ・・・』と並んで紹介されていたのでした。

読んだことがある方がいらっしゃったら、感想をお聞かせくださいませんか。

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2006年10月13日 (金)

ノーベル文学賞・・・・?

村上春樹氏がノーベル文学賞の候補にあがっていて、昨晩8時に発表があるとのことだったので、ちょっとファンの私はドキドキして待っていましたが・・・・。

選ばれたのは、オルハン・パムク氏(54歳)というトルコの作家でした。

でも、その間私が考えていたのは、「もし選ばれたら、図書館にある村上氏の本が全部貸し出し中になって、自由に読めなくなっちゃうかも~。」な~んて、自分勝手なことでした(笑)。

ところで秋の夜長、最近よく聴いているのは、ベートーベンのピアノ三重奏が3曲(「大公」「街の歌」「幽霊」)入ったCDです。聴き始めたきっかけは、この中の「大公トリオ」が、先ごろ読んだ『海辺のカフカ』という村上春樹の小説の中にくり返し登場するので、どんな曲か聴いてみたいと思ったことなんですが。気品高い感じが大好きになりました。

また、ピアノ三重奏の3つの楽器(ピアノ、バイオリン、チェロ)は、フォルムが美しいので、いつかこれらを使ったドールハウスを作れたらいいな、と思っています。

映画やTVドラマ、小説、絵画etc.いろいろなことに興味があるのですが、それらは連想ゲーム的に連なっていることが多くて、また、そこから得たイマジネーションが、ドールハウスの創作のヒントになったりします。

人間の思考のパターンって、何を見てもひとつのことに集約して考える「集中思考型」と、何かひとつのことを見ると、それに関連していろんなことを思いつく「拡散思考型」との二つがあると以前に聞いたことがあります。

たぶん日常生活では、誰もが、その二つの思考パターンを、時と場合に応じて使い分けているんでしょうけど、気の多いB型の私は、だんぜん拡散思考の割合が多いかな、と思う今日この頃・・・・。

これを読んでいるあなたは、どちらの思考パターンが優勢ですか?

・・・・て、ノーベル文学賞から話がずいぶん飛んでしまいました~。

B型の拡散思考的な人間ゆえ、お許しくださいね~。

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2006年10月 5日 (木)

岩合光昭さん

先日読んだ村山由佳さんの『野生の風』という小説は、染色家の女性と、アフリカに住んで動物写真を専門に撮っている日本人カメラマンの男性との恋愛を描いたもので、とてもよかったのですが、本の内容とともに強く惹かれたのが、単行本の表紙の写真でした。

夕焼け(もしかして朝焼けかも)に染まった空をバックに、1本の樹の中ほどにチーターが座っているのがシルエットになっていて、すごくいいのです。撮影したのは動物写真家の岩合光昭さん。この小説に登場する男性も岩合さんと重なるところがあります。

以前から岩合さんの写真は好きだったのですが、写真集をじっくり見たことがなかったので、図書館で何冊か借りてきては眺めています。

上の写真には写っていませんが、面白かったのは『カンガルー時間』という写真集でした。1冊まるごとカンガルーの写真ばかりなのですが、いろんな表情や仕草が人間ぽくて、本当に面白いのです。

動物をもとめて世界中を旅する岩合さんですが、最近は『ニッポンの犬』『ニッポンの猫』など、身近な動物も撮られていて、味わい深いです。『旅ゆけば猫』がよかったですね~。

ぼくが撮りたい「動物写真」は地球が呼吸していることを実感できるような瞬間だ。

「動物写真」のフィールドでは息をのむような動物の動きやまた絶景に出会う。

「生きていてよかった」というような、ヒトが知らなかったことを知る瞬間がある。

今朝、太陽が山々の雪の稜線をあいまいにして昇っていく。

わが家にて、それを見るぼくの体からも水蒸気が大量に漂いだすのを感じる。

春の訪れを感じる。

文章にも説得力のある岩合さん、ますますファンになりそうです。

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2006年9月24日 (日)

『海辺のカフカ』

ここ数日、村上春樹の『海辺のカフカ』という小説を読んでいて、のめりこんでいました。

私は本を読み終えると、心に残ったフレーズを書き留めておくクセがあるので、今回もそうしたいと思います。勝手なメモですみません。

この小説は、15歳の男の子が家出をする話です。旅の途中で、幼いときに自分を置いて出て行った母や姉と出会い、それに伴って不思議な現象が次々と起こっていきます。

それとは全く別に、ふたつの(それはやがて結ばれてひとつになる)サイドストーリーが並行して描かれていきます。こちらのほうは、少し頭の弱いナカタという初老の男性と、ホシノという若いトラック運転手が、ゆきずりで出会って一緒に旅をする話。

私は「僕」を主人公としたメインのストーリーよりも、サイドストーリーの方に、心ひかれるフレーズがたくさんありました。

 でも俺は今のところ少しはナカタさんの役に立っている。ナカタさんの変わりに字を読んでいるし、あの石だって俺がみつけてきたんだ。役に立っているというのはなかなか悪くない気分だ。そんな気持ちになれたのはほとんど生まれて初めてのことだ。仕事をすっぽかして、こんなところまで来ちまって、次から次へとわからないことに巻きこまれているけど、俺はこうなったことをべつに後悔しちゃいない。

 なんというか、自分が正しい場所にいるっていう実感があるんだな。自分がいったい何かという問題が、ナカタさんの横にいると、もうどうでもいいようなことに思えて来るんだね。比較するのはいささかオーバーかもしれんけど、お釈迦様かイエス・キリストの弟子になった連中も、あるいはこんな具合だったのかもしれないな。お釈迦様と一緒にいるときさ、俺っちなんかこういい気分なんだよな、とかさ。教義とか心理とかむずかしいことを言う以前に、その程度の乗りだったのかもしれない。

知的障害者=純粋と捉える人がたまにあるけれど、この場合そういった安易な感覚ではなく、ナカタさんには、障害とは関係なく、純粋な魂というものが生まれつき備わってるんじゃないかと思わせる感じが確かにあるのです。

 「じゃあひとつ訊きたいんだけど、音楽には人を変えてしまう力ってのがあると思う?つまり、あるときにある音楽を聴いて、おかげで自分の中にある何かが、がらっと大きく変わっちまう、みたいな」

 大島さんはうなずいた。「もちろん」と彼は言った。「そういうことはあります。」何かを経験し、それによって僕らの中で何かが起こります。化学作用のようなものですね。そしてそのあと僕らは自分自身を点検し、そこにあるすべての目盛りが一段階上にあがっていることを知ります。自分の世界がひとまわり広がっていることに。僕にもそういう経験はあります。たまにしかありませんが、たまにあります。恋と同じです。」

それまでクラシック音楽などほとんど聴いたこともなかったホシノ青年が、ナカタさんとの旅の途中で立ち寄った喫茶店で、べーートーベンの「大公トリオ」という曲を聴いて感動したときの話。

私も芸術家のはしくれですので、音楽や絵画や文学作品など、芸術に人が触発される話があると、非常に嬉しいのです。芸術でお腹がふくれるわけじゃないけど、「人はパンのみに生きるにあらず。神の口から出る言葉によって生きる」という聖書の言葉を信じたいですね。

「俺はさ、おじさん、こう思うんだよ。」と青年は続けた。「これから何かちょっとしたことがあるたびに、ナカタさんならこういうときにどう言うだろう、ナカタさんならこういうときにどうするだろうって、俺はいちいち考えるんじゃねえかってさ。なんとなくそういう気がするんだね。で、そういうのは結構大きなことだと思うんだ。つまりある意味ではナカタさんの一部は、俺っちの中でこれからも生き続けるってことだからね。まああんまりたいした入れ物じゃねえことはたしかだけどさ、でも何もないよりゃいいだろう。」

亡くなったナカタさんにむかってホシノ青年が話しかける言葉。

死者が生き残った人々の心の中で生き続けるということは、こういうことなのだと改めて思いました。

こんなふうに周囲に思われるような生き方ができればいいですね。でも生きてるうちはきっと無我夢中で、そういうことは考えないものかもしれません・・・・。

これから読もうと思われた方がありましたら・・・・・実はかなりネタばれしちゃってます。ごめんなさい。

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2006年9月11日 (月)

『ダ・ヴィンチ・コード』上下巻

0911davinchcode 古い話題ですみません。ずっと読みたかった本がやっと読めたもので。

最初の100ページぐらいはなかなか進まなかったのですが、ノッてきたら止まらなくなり、数日で一気に読み切ってしまいました。

読んでよかったですね~。ウンチクがいっぱいで。膨大な資料を読み込んで書かれた本だということがよくわかりました。

でも、西洋絵画、キリスト教、世界史etc.どれについても中途半端な知識しかないので、読んでいて、どの部分がフィクションでどの部分がノンフィクションなのか、わかんなくなるんですよ~。混乱します。そういう知識や先入観がない日本人のほうが、楽しめるかもと解説にはあったんですけどね。

機会があれば、映画のほうも、もう一度観てみたいです。

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2006年8月23日 (水)

至福のとき

025774440000_1小さい頃から、伝統工芸の職人さんや画家や彫刻家など、「モノ作りをする人」に憧れていて、今、その夢は一応叶ったのかもしれませんが。

一方で「専業主婦。趣味は読書です。」みたいな生活にも、実はすごく憧れているのですよ~。

でも、これが簡単に実現しそうでいて、私の場合、なかなか実現しない。なぜかというと、いったんドールハウスを作り始めると、完成するまで没頭してしまい、他のことがいっさいできなくなってしまうから。完成したら、またすぐ次の作品にとりかかってしまうし。

そこで、今日は珍しく家族が皆用事で出かけてしまったので、もうひとつの夢を実現すべく、ほぼ1日を読書に費やしました~。まさに「至福のとき」。

読んだのは、梨木香歩さんの『沼地のある森を抜けて』(新潮社)

長編ですが、半分ほど読んでいたので、最後まで読むことができました。

亡くなった叔母から譲り受けた「ぬか床」から、透明な男の子やヒステリックな女の人が生まれ出てくるお話・・・・。SFとかミステリーじゃなくて、大人のファンタジーともちょっと違うかな。途中から交互に別の話が挿入されていて、昔読んだ村上春樹の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を思い出しました。ある世界の終焉と新しい生命の誕生という深いテーマを扱っていて、少しむずかしいので、読み終わったすぐには消化できそうにないのですが。

『沼地・・・』の本を貸してくれた友達は梨木さんのファンで、以前にも『からくりからくさ』を勧めてくれたのですが、その主人公が私と重なると言うのです。自分ではよくわからないのですが、梨木さんの本を読んでいると、考え方に共感できる部分が多いのは確かです。

梨木さんの小説のように、ゆっくりと、温かく、そしてていねいに生きていきたい・・・・そんな風に思える今日の一日でした。

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2006年5月17日 (水)

『ハリーポッターと謎のプリンス』

ハリーポッターシリーズの第6巻が発売になりました。

子どもの本は図書館の利用が主でめったに買わないのですが、子ども達が熱心なポッタリアンなもので、ハリポタだけはいつも発売日に買うことにしています。

今回はAmazonで予約までしてしまいました。

で、もらったおまけがこれでした~。

初回限定のナイロンバッグとAmazon特製のブックカバー(持ち手をぶら下げるとそのままバッグになります。)

友達から借りた本を早速入れました。これで少しは本の傷みが防げます。

先日『炎のゴブレット』のDVDを予約したときにもらった6色ボールペンもついでに自慢しちゃいます~。

「お母さんが予約してあげたんだから、ボールペンはお母さんにちょうだいね!」と子ども達におねだりしたら、意外にすんなりくれました。彼らのほうが、ある意味オトナ・・・・・?

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2006年3月 6日 (月)

クロッカス咲いたら・・・・

3-6crokus まだ枯れ色の芝生のあいだから、クロッカスが顔を出してくれました。

植えたのも忘れていたので、サプライズみたいでうれしい(笑)。

中学生の頃、田渕由美子の「クロッカス咲いたら」というマンガに憧れ、お小遣いでクロッカスの球根を買って、自分の部屋で水栽培していたことを思い出しました。

田渕由美子のマンガは、当時の私に、花を育てることだけじゃなく、ポプリやドライフラワーのリース、お料理やなど、女の子の楽しみをたくさん教えてくれました。

3-6tabuchiyumiko 「フランス窓便り」(なつかしくて文庫を買いなおしてしまいました。)を読み返したら、今でも、ドールハウスや押し花のヒントがありそうな気がします。

もしかしたら、私の原点と言ってもいいのかも・・・・。

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2006年2月28日 (火)

「ライオンと魔女」

2-28riontomajo 映画『ナルニア国物語』の封切り間近なので、予習のため「ライオンと魔女」(岩波少年文庫)を読みました。

平易な文章なのに、空想の国「ナルニア」がありありと目に浮かぶようです。4人の子ども達が生き生きと活躍し、魔女は冷ややかで恐ろしく、ライオン(アスラン)はかっこよく、ビーバーなどの脇役も面白くて、とても楽しく読めました。

上の子が私より先に読み終わり、今下の子が読んでいるので、今のところ3人の共通した話題になっています。

先に「予習」と書きましたが、私にとっては実は「復習」なんですね。

というのも、大学時代は児童文学を専攻していたので、『ナルニア国物語』や『指輪物語』(映画『ロード・オブ・ザ・リング』の原作)、アリスやプーさんなど、イギリスのファンタジーの数々は、必読図書のようなものだったのです。

なのに、私ときたら「ナルニア国」は第1巻の「ライオンと魔女」だけ、「指輪・・・」にいたっては1巻はおろか、序章の「ホビットの冒険」を読んだだけ、というさぼりよう・・・・。

20年以上も経ってから映画化されるなんて思いもしませんでしたが、いい機会なので、今度は「ナルニア」だけでも、全巻読破しようと思っています。

本『ナルニア国ものがたり』(全7巻)C.S.ルイス作 の全容は次のとおりです。

1)ライオンと魔女  2)カスピアン王子のつのぶえ  3)朝びらき丸 東の海へ  4)銀のいす  5)馬と少年  6)魔術師のおい  7)さいごの戦い

1)~7)は出版順ですが、ナルニア国誕生から滅亡までを年代順に並べると、6)→1)→5)→2)→3)→4)→7)となるそうです。

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2006年1月28日 (土)

『ターシャ・テューダーのドールハウス~ミニチュアの世界』

1-28tarshabook ドールハウスの本は購買者が少ないせいか、出版されても数年たったら絶版になることが多く、これまでに出版された本の大半が、今では簡単に手に入らなくなっています。

ずっと前からほしくて、でも税込み3,800円という値段に躊躇していたのが、ターシャの本でした。

それが最近絶版になったことを知り、あわてました~。手に入らないと思うと無性にほしくなってしまって・・・・。そうなるともう、3,000円だの4,000円だの、どうでもよくなってしまうのです(笑)。だって、その後、ユーズドで出たとしても、貴重になれば価格は上がるし、オークションにはいつ出品されるかわからないし、落札できるかどうかもわからないですから・・・・。

とりあえず、オンラインの書店をいくつか当たってみたら、在庫がわずかにあったんです~。よかった。まだ定価通りで買えました。

中は大きな写真がたくさんで、とても充実しています。

ターシャは19世紀さながらの自分の生活を、職人を集めて4分の1のドールハウスに作らせています。それは、キッチン、ダイニングルーム、客間、温室、ホール、ベッドルーム、書斎、ヤギ小屋と8つの部屋でできています。相当大きなハウスなんでしょうね。

1-28tarsha-kitchen その中でも特に興味をひかれるのは、たくさんの道具がぶら下がったキッチンです。

これを参考に、いつか12分の1のドールハウスにできたら、と夢はふくらむのでした~。

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2005年12月29日 (木)

『ベルサイユのばら』

12-29berusaiyu 本棚を整理していたら、こんな本が出てきました。

池田理代子『ベルサイユのばら』第1~第9巻。

こんな風に書くと忘れていたみたいですが、それは嘘で(笑)、たび重なる引越しでほとんどのコミックスが古本屋に売られたり、廃品回収に持っていかれたりした中、生き残ってきた私の宝物なのでした~。

第1巻の初版は1972年11月。週刊『マーガレット』での連載だったのですが、中学生だった私は当時『りぼん』派だったので、連載中には読んでなくて、コミックスを買ったのはずいぶん人気が出てからでした。だから、私が持っているのは、第15刷、1975年5月発行のもの。

フランス宮廷の華麗な世界に魅せられ、男装の麗人オスカルに憧れ、当時は本当に夢中になって、くり返し読みました。マンガの中に出てくる気に入ったセリフや詩を書き写したり、好きな場面の絵をトレーシングペーパーで描き写したり(オスカリの金髪の艶1本1本まで!)、そんなこともしていました。

フランス革命の関連書も読みあさったおかげで、世界史はそこの部分だけ、いまだに妙に詳しいし(笑)。

その後、ベルばらはすごい人気で、映画化されたり、宝塚の舞台で上演されたりしましたが、私はそのどれにも感動できなくて、やっぱり原作本が一番だと思っていました。

大人になってみると、この本を描くために、原作者が、どれほどの資料を調べられたことかと、気が遠くなります。ストーリーを組み立てる上では、史実を確実に把握することが大事ですし、絵に描くというのは、ごまかしがきかないことですから。

30年経っても色あせない感動を与えてくれるこの本、改めてすごいと思います。

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2005年6月 4日 (土)

『電車男』

6-3dennshaotoko 今日から『電車男』の映画が封切です。

電車の中で、酔っ払いにからまれた若い女性を助けた秋葉系のオタクの男の子が、彼女との恋を成就させるべく奮闘するお話。

私は、長男(中3)が買ってきた本を借りて、映画よりひとあし先に読むことができました。

主人公が掲示板「2ch」に投稿したのがきっかけで、大勢のオタクたちがこの恋を見守り、数々のアドバイスを与えます。

最初は、彼女に電話することすらためらっていた主人公が、皆のアドバイスや励ましに支えられ、どんどん成長していく様は、目を見張るものがあります。

何よりも実話だけに現実味があり、掲示板も独特の文体ながら、非常に臨場感にあふれ、ワクワクさせられます。

でも、恋愛の進行自体はごくごくありふれたものです。男女のあいだとは、昔も今も変らぬものなのでしょうか。

それに、掲示板を見守るオタクたち、PCの前に座って他人の恋を見守る暇があるなら、もっと別なことをしなさいよ・・・。

(そう思う私こそ、説教くさい、ただのありふれた大人ですかね・・・。)

電車男に刺激されて、第2、第3の電車男が現れるといいですね。

(と前向きに締めくくっておきましょう。)

ところで、今日は長男が所属する陸上部の保護者会がありました。

特に重要な話し合いはありませんでしたが、前に座っておられた高1のお母様が話しかけてくださったおかげで、帰りがけにおしゃべりがはずみ、お知り合いになることができました。感謝です。

(息子は中高一貫校に通っているので、部活も中高合同なのです。)

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2005年6月 3日 (金)

『のだめカンタービレ』

音楽好きな友達が「母娘ではまってるの。すごくいいから読んでみて。」と貸してくれたのが、このコミックです。

『のだめカンタービレ』二ノ宮知子 作(講談社)6-3nodame

絵は樹村みのりさんに少し似ています。楽器の絵が精巧で美しい。

主人公は野田 恵、ニックネーム「のだめ」。音大ピアノ科の学生。

楽譜が苦手な分、音感が鋭くて、CDを1回聴いただけで曲を弾いてしまったり、あっと驚くような即興演奏をしてしまう不思議な才能と魅力を持った女の子です。

そして彼女が好きになるのが同じ大学の先輩、指揮者志望の千秋真一。

ピアノもバイオリンもプロ級の腕前で、容姿端麗、当然モテモテのカリスマ的存在です。

この二人が自分の夢にむかって努力する姿と恋愛模様がエキサイティングに描かれています。

マンガを読むのは久しぶりなので、最初はギャグの連発についていくのがたいへんでしたが、次第にひきこまれていきました。

ベートーベンの「交響曲第7番」、ガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」etc. たくさんのクラシック曲が登場しますが、選曲がすごくいいのです。

読んでいるあいだに旋律が頭の中を流れます。いい気分。

曲を知らなくても十分面白いですが、知っていれば数倍楽しめます。

このマンガの影響でクラシックを聴くようになった若い人が多いのも、うなずける気がします。

写真は7~12巻です。返す前に記念撮影。

あ~、続きはいつ出るのでしょうか。待ち遠しい・・・。

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