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2007年6月19日 (火)

学校取材

長男の高校のPTA新聞の記事を書くため、委員会のお母様4人で、校内に取材に伺いました。

テーマは、保健室やカウンセリングルームなど、生徒をケアしてくださっている場所を中心に、日頃あまり見ることのできない場所を紹介しようということで。

校舎の外からと中から、何枚か写真を撮ったあと、保健室の先生やカウンセラーの先生のお話を聴きに伺いました。

保健室は、養護の先生がいらっしゃるかと思えばちょっとちがって、若くてきれいな看護師さんがお二人で、ケガをしたり具合の悪くなった生徒の面倒を見てくださっていました。オルゴールの音色でジブリの音楽が静かに流れていて、とっても癒される空間なのでした。

養護の先生は別室で学校全体の事務的なお仕事をされていました。先生はこれまでの長い勤務で、たくさんの生徒に接してこられた経験をお話しくださいました。

拒食症や不登校など深刻な事例もあったようですが、心療内科もなかった過去には、生徒の心のケアの重要性が認識されていなくて、とまどいも多かったそうです。「三つ子の魂百まで」ということばにもあるように、子どもの症状は、生まれたときから(というよりもお母さんのお腹の中にいるときから)の長い生育暦に原因があるものなので、むずかしいとおっしゃってました。

今の日本のように均質な環境で子育てしていると、親も視野が狭くなりがちで、世界にはいろいろな子どもがいることを考えて広い視野を持つことも大切だとも話されました。

カウンセリングのお部屋では、笑顔のやさしいカウンセラーの先生がお迎えしてくださいました。

最初は、用意してきた質問事項に答えていただく形式どおりの取材でしたが、後半は、子育てに関する話題で盛り上がり、私達委員の悩みを聞いていただいたりして、心に残るお話をたくさん聴くことができました。

先生が強調されたのは、子どもの状態をそのまま受け止め、認めることの大切さです。「いい子ね」とか「偉いね」というほめことばは、子どもを認めたことにはならないんだそうです。「学校が楽しくなくてもいい」「友達がいなくてもいい」(本当の友達なんて、そう簡単にできるものじゃない)そう考えること。

保健室とカウンセラー、両方の先生が共通して言われたことは、今の子どもが以前に比べて、精神的にも肉体的にも弱くなっていること、そして、親が子どもっぽくなっているということでした。

そして、そのような状況を嘆くだけではなく、どうすればよいのかを前向きに考え行動を起こすこと。まさに待ったなしの教育現場だということを実感させられました。

ちょうど先ごろ、子どもを小中学校に通わせている親が学校に対して理不尽な要求をするので、学校側が対応に困っているというニュースがありましたが、先生方のお話の中にも、子どもよりもまず親に伝えるべきことがたくさんあるという気がしました。

子どもが大きくなるにつれ、親同士で子育ての悩みを話し合う機会は、どんどん少なくなっていきます。

私達委員も、子どもに関して深刻な問題を抱えているわけではありませんが、小さな悩みはそれぞれが皆持っていることがわかって安心するとともに、こんなふうに、母親同士が悩みを話し合ったり、ときには専門の先生に相談することも大切だと感じた今日の取材でした。

学校のカウンセリングルームというと、特別な心配事が起きない限り利用しないようなイメージがありますが、今回の取材を通して、親も子も、気軽に出入りできる場所としてアピールすることができれば、と思いました。

余談ですが。

保健室に行ったら、保健委員をしているわが子が、先生に付いて学校の水道の水質検査をしているところに出くわしました。真面目に働いていたので、ちょっと安心しました(笑)。

それから・・・・

カウンセラーの先生から出された問題がひとつ。

母親が子どもに12歳までにしてあげられること(実はそれ以降は何もない)がひとつだけあります。

それは何でしょうか。

ご飯を作ること?

抱きしめてあげること?

いえいえ、違います。それは・・・・

子どものためなら、母は死ねるということ。

だそうです。

う~~~~~ん。

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コメント

『子どものためなら、母は死ねるということ。』ですか。
父は死ねない?
そうかもねぇ。

今の子どもの状況は同じことを感じています。
でも、そうならざるを得ない環境なんですよね。

自分達の子どもの頃は勉強なんかそっちのけで野原を駆け回っていました。
その分、自然から、先輩から一杯学んでいたような気がします。
遊び道具もないので、ほとんど自作していましたし。

でも、もうそのようなカウンセラーなんて必要のなかった環境には戻れませんものね。
何だかなぁ〜。


投稿: てると゜ | 2007年6月20日 (水) 05時58分

てると゜さんへ

昨日は母親が取材していますから、母の話に終始しました。
父についてはどうなんでしょうか~。
同じじゃないですか?

私の子どもの頃は、てると゜さんよりも少~し現代に近いですが(笑)。
自然にはまだまだ恵まれていましたね~。
昔にはもどれませんから、この閉塞的な状況ってまだまだ続くんでしょうね。
ちょっと考えさせられる昨日の取材でした。

投稿: Mutuko | 2007年6月20日 (水) 07時55分

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